まぶログ

脱サラ、移住、起業、地域活性化、まぶログのリアルな体験記

地域活性化うまく行かないあるある

今年度から様々なコンサルティングのお仕事を頂くようになりました。

それ自体弊社にとって新しいことで本当に有難いことです。

今まで続けてきた仕事を評価して頂いてのことだと思うので

意気になって取り組んでおります。

 

ただ最近つくづく「あるあるだなぁ~」と思うことがあります。

 

あるコンサルをしている会社の社長さんが
私が不在のときに「志摩の海鮮丼屋」にお越し下さったとのこと。

「平日やけど15名くらい並んでたね」

後日電話で連絡がありました。

続けて

「あのあら汁はクレームが来ないのか?」

とのこと。

「え?何か問題がありましたか?」

と聞くと。


「いや中骨をそのまま入れてるけんさ。骨が邪魔やろうと思って。」

「あと味噌がいつも使ってるのと違ってるから自分の好みじゃない」

「刺身が薄いのがあった」

とご指摘の数々。

 (志摩の海鮮丼屋「糸島海鮮丼(大)」)

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まず事実として弊店のあら汁は

海鮮丼と並ぶ程大人気のコンテンツ。

 

新鮮な魚のアラ(もちろん高級魚のクエじゃないですよ)を

丁寧に歯ブラシで血を洗い流し

熱湯をかけたあと、水から1時間ほど強火で煮だし

沸騰したら丁寧にあくを取りながら、骨を上げ

鱗や小骨を漉し、味噌を溶く。

 

あまりに手間がかかるのでメニューから外すか

有料にするか(実際他の道の駅的なところでは多い)

真剣に悩んだくらいですが

お客様に少しでも地魚で喜んでもらおうと

今でも続けています。

 

あら汁の具(クレームを疑われた骨付きの身)は元々サービスで入れてたのが

お客様が増えたため、今では無くなり次第終了でお願いしている状況。

 

刺身の厚さだって魚の種類によって違えば

13キロのブリをそのままの幅で厚く切れば

とても食べられない。

 

ここで断っておきたいのは私達だって

現状の品質管理が完全だとは思って無いということです。

もちろん絶えず変化していく必要はあります。

 

問題は学ぶ側のスタンス。

それはそのまま
地域活性化うまく行かないあるある」
なんだけど

 

・まず意見(主張)を言いがち

・自分のセンスで判断しがち(オリジナルにこだわりがち)

・教わる態度じゃない(可愛くない)

 

あら汁の話で言えば、弊店も最初我が家のあら汁と同様に

ショウガを利かせて作っていたのですが

好みが分かれることがお客様の反応を見て分かりました。

 

そこで臭みが出ないように
何より鮮度を最重視し、前日仕込みを

当日仕込みに変えて忙しくなってでも

ショウガを入れなくてすむように

レシピを変えました。


あのまま自分の好みに合わせていたら
今ほど人気は無かったかもしれません。

何度も言いますがそれで満足なんてしてなくて

そりゃあ海鮮丼だって探せばそれこそアラ(ここでは仕事の穴)

なんていくらでもあるのだろうけど

人気の商品ってそれなりに人気な理由があるんです。


地域でこのようなことを言うと必ず


「あいつは調子に乗ってる」
「お前に言われたくない」
「俺の方が経験が多い」

等足を引っ張るようなことを言われることがありますが
教わる側の矜持もあるように

コンサル側の矜持もあると思っていますので
あえてそこは貫いて厳しめにお伝えしようと思います。

最終的に知性は勇気のしもべ、
体当たりでぶつからないと人も地域も動かないでしょう。

それでも何度も何度も言いますが
現状に満足したら終わり、
つい最近ももう一度品質向上・売り上げアップのための
アイデイア出しをして、早速スタッフが実行してくれています。

それは細かくて小さなコトなんだけど

その積み重ねが成功に繋がることは今更言うまでもありません。

だからネガティブな面に目を向けるよりも

何か一個でも盗んだ方が絶対に勝ちなんです。

 

そもそも自分達だけで上手く行ってるなら
専門家なんていらないし、とっくに儲かって

地域活性化してるはずでしょう?

 

とまぁこのあるある、

何を隠そう、

 

糸島に来てチャレンジする前の

私自身のこと何ですけどね・・・

 

ともあれ早く気付かないと

誰も応援してくれなくなるか

自立していないプレイヤーばかりに囲まれてしまう。

それが地域活性化うまく行かないあるあるのシビアで怖いところ。

自戒の意味も込めて。