まぶログ

脱サラ、移住、起業、地域活性化、まぶログのリアルな体験記

旨い魚を、これからも、ずっと-地魚BANKの挑戦-

9月下旬から10月上旬にかけての

「3連休台風直撃2連発」

本当に苦しかったです…

稼ぎ時にお店は臨時休業ばかりで
丘の天候は回復しても海は時化てたり
1ヶ月以上かけて準備していた
天神でのイベントも日程が半分になったり。。

ウチの経営も苦しいのですが
それは漁師さんをはじめ、
地魚に携わる人全員に共通することです。

だからと言って地魚がたくさん穫れすぎても
今度は価格が下がってしまいます。

その下がり方はおそらく皆さんの想像以上。

「活〆の天然真鯛が6匹入って一箱500円!」


なんてことはザラでして

「やってられるか!」

と怒り狂う漁師さんを何度なだめたことか…

市場の文句を言うつもりは無いですし
(事実として市場のお陰で多くの地魚が流通出来ている)
ましてや自然災害の前では本当に無力です。

ただ間違いなく言えることは
地魚に携わる人たちの生活が成り立たなければ
美味しい地魚を食べ続けることは出来ないということだと思います。

旨い魚を、これからも、ずっと。

そのために地魚の価値を高めます。

「魚を獲る人食べる人それぞれの想いを残すために必要な価格」

 

これを実現するための方法として私達が考えるのは

「魚が穫れる前にお金を払う」

いわゆるプリペイド式です。

電車に乗る前に、SUICAにチャージするのは
次回も電車が無くなること無く、運行するという
信頼があるからです。

もし明日JRが廃線になると分かっていれば
お金をチャージしないはずです。

そしてその中からJRが決めた運賃が引き落とされ
無くなればまたチャージすることになります。

これまでの糸島地魚の魅力に信用がある方に
これからの糸島地魚の未来に信頼して頂けるのであれば
価値あるお金をチャージをして頂く。

そのお金から漁師さんが売りたい価格で弊社が仕入
飲食や加工品等の地魚サービスをお届けします。

ときにはその漁をするために必要な経費にも使わせて頂きます。

預けたお金を地魚のために運用し地魚で引き出すイメージ。

しかしここで問題があります。

お目当ての地魚が穫れない場合は、引き出せない可能性があるということ。

これを享受して頂きます。

地魚BANKの肝は我々事業者、消費者の意識改革。

これに尽きます。

ただし、地魚が穫れないときに
手をこまねいている訳ではありません。

あるときにはあり過ぎるのが地魚。

せっかく獲っても労働力不足や価値認識不足のため
未だ未だお金になっていないものがあることを
日々の商売の中で知りました。

穫れすぎた地魚を干物にしたり、フライにしたり、
加工品にしたり、エネルギーにしたり。


まずはとにかく今穫れている地魚を
無駄にしないようにする。


我が方で全ては出来なくても
同じ志を持つ加工業者さんはたくさんおられます。


地魚BANKでは以下の事業に対する
出資を募って参ります。

①飲食事業:寿司屋、地エビ食堂、極上の地魚空間の創出

コンサルティング事業:地魚の仕入れ、飲食店開業支援、地魚にまつわるよろずのこと

③加工品開発事業:牡蠣小屋オイスターソース、フィッシュフライ、魚醤等

④イベント事業:ブラ○○シリーズ、地魚運動会、祝いのお膳サポート(祝い鯛、ひな祭りハマグリ、正月ブリの仕入等)

⑤地魚環境育成事業:森林保全(山葵栽培、イカシバ栽培)、魚残さを使ったエネルギー開発

これらの事業に係る費用の一部は
本来は魚の販売利益で賄われるべきものかもしれません。

多くの企業が広告宣伝費や普及活動費として
支出しているのと同じように。

しかし販売価格の決定権が無い中では
どうしてもこれらが後回しになります。

だからこそ、地魚の未来を先に買って頂き
そのお金を弊社に運用させて頂きたいと思っております。

ですので通常の資産運用とは異なり、皆さんのお金は増えません。

ですが我々の地魚サービスで
ご出資頂いたお金以上の価値を提供し
とことん喜んで頂きます。

皆さんから集めた価値あるお金を元に
漁師さんの利益を生み出し、弊社も利益を出します。

銀行と同じように。


その上で地魚の未来を作り出す。


商売だからこそ
実現できる地域、社会があると信じています。


私達の今までの商売を見て、信用がおけないと思った方は
当然お金はチャージ頂けないでしょう。

その代わり信頼を頂ける方には、会員制として
最高の地魚環境を整えて参ります。


地魚BANK事業を実現するためには
多くの皆様のお力を借りなければなりません。


漁業関係者はもちろん、
寿司職人、金融、SE、デザイナー、林業バイオマス燃料電池


是非力を貸して頂きたいです。

とにかく早くプロトタイプを。

地魚BANKで「船越のいりこ漁」を復活させます。