まぶログ

脱サラ、移住、起業、地域活性化、まぶログのリアルな体験記

空海は生きている!① 「弘法も筆のあやまり編」

高野山研修から途中離脱して糸島へ。

 

「せっかくの機会なんだから奥の院も回って行きなさい」

「多分ケーブルカー故障するよ。それは弘法大師のお導きだから戻っておいで笑」


先生、先輩方の強力な引力に
後ろ髪引かれまくりながら帰路に。


ケーブルカーまではタクシーで移動。
運転手さんとの話がやけに盛り上がる。


「気をつけて帰ってなぁ」


と運転手さん。

旅の余韻に浸りながらトイレに行こうと
ポケットの中に手をやると…

???

あれ?

携帯が無い!


落ち着け、未だ時間はあるぞ。

おそらくお土産屋さんで
スーツケース広げたときか、
タクシーの中だ。

どちらもレシートあるから
電話番号は分かる。
けど…

かける電話が無いんや!


駅の案内所で事情を話して電話してもらうと
お土産屋さんには無し。

タクシー会社には繋がったけど
乗っていたタクシーに無線が繋がらない…


携帯を落としたなんて人生で初めて。

どんなに酔っぱらってもタクシーを降りる前には
忘れ物が無いかは確認するのに。

まさに「弘法も筆のあやまり」…
いえいえ最近凡ミスが多いんです。

時間は容赦なく進み
出発まであと3分。
これを逃すと次は1時間後。


打合せに間に合わないことが確定する。


すると駅の案内の方が走って来て


「タクシーの中にあったそうです!あと5分くらいで着くそうです!」

「有難うございます。5分だと間に合わないですね…」

「でもあの運転手さん飛ばすらしいですよ!」


た、確かに運転は荒かったような。。

でも急いで事故でもあったら大変。

しかし迫る発車時刻。


プルルルル…

発車のベルが構内に流れ始め
諦めかけたそのとき!


ついにタクシーが!

来ない!

でもケーブルカーも発車しない!


何と私を待ってくれてる!

時間を過ぎても、完全に待ってくれてる!


案内所の方が連絡してくれた模様。

しかしやはり来ない。

このままではダイヤに迷惑をかけてしまう。


「あと10秒で来なければ諦めます」


10,9,8…

3,2,1

ゼロ!


やっぱり来ない!


人生そんなにうまいこと行きません。

丁重に御礼を言い発車を見送る。


ほどなくしてタクシーが到着。

「すまんすまんトイレ行っとって無線気付かなかったわ」

「いえいえご迷惑をかけてすいませんでした…」


しかしある意味で「ケーブルカーに乗れない」という
先輩の予言通りの展開になった。

携帯を失くした驚きよりも、そちらの衝撃の方が大きかった。

興奮して先輩に連絡すると


奥の院にお越し下さい。

弘法大師が呼んでいます。


本気で戻ろうかと非常に迷ったけど
会議に少しでも参加できる可能性があるのならば
先を急ごう。


「世のため人のために生きなさい」


とは高野山の教え。

私は地域の人のために生きる。

いやいやそもそもは自分のミスからなんですけど…


予定より2本遅れのケーブルカーは
秋の行楽シーズンで海外からのお客様も多く
すぐに満員となった。


私はダントツ一番乗りだったけど
窮屈そうな方に席を譲った。


世のため人のため。


自分がダメダメなときって逆に人のために何かしたくなります。


南海で乗り継ぎを待っていると人身事故で遅れが発生しているとのこと。


フランス人の観光客が戸惑っている。
カタコトの英語で話しかけ、アクシデントが発生していることと、
あなたの目的地までは次の電車を待つこと、私も同じ方向であることを伝えたら
落ち着いた様子。


そのとき私は私で糸島の仲間から
今日の会議は「30分遅れで開催します」との連絡が入った。


それでも間に合わないのは間違いないことで
申し訳ない状況は続くのだけど、少し可能性が見えてきた。


難波から御堂筋線ダッシュで乗り換え

新大阪で博多行きの新幹線を待っていると…


???


矢野!?


地魚BANK事業で相談しようと思って中々会えなかった仲間!

まさかここで会うなんて!

実は私、旅先で本当に良く友人に会います。

指宿菜の花マラソンの手荷物受渡し所、埼玉スタジアム
ハワイのDutyFree…枚挙にいとまがありません。

だから今回も少し期待していてキョロキョロしてたのだけど、
まさか同じ車両に乗るとは!

あのとき携帯を落としてなかったら、絶対に会っていない。

これもすべて弘法大師空海様のお導きなのでしょうか。

とにかく新幹線内で臨時会議(笑)

お陰様で貴重な時間を過ごすことができた。

博多駅に到着。

すぐに具体的な話として進んでいくことを約束し、
彼はオフィスへ。

私はダッシュで糸島行きの昭和バスに乗り込み、
(この車内でもバルのお客様に会うのですが…)
自宅についてから娘たち会うことなく、そのまま車で糸島のある地域へ。

(つづく)