大人塾で学んだことが試される場面は意外とすぐに訪れた

寒いですね。。

糸島でも断続的に横殴りの雪が降っています。

そんな中ですが志摩の海鮮丼屋では昨年末より
土日祝日限定でモーニング営業を始めております。

昨日今日と朝はかなりの冷え込みだったので
モーニングも少なめかな？と思っていたら
予想以上のお客様にお越し頂きました。

寒い中お並びのお客様には
あっつあつのダシをかけて食べる
「海鮮丼屋のまかない朝ごはん」
で少しでも温まって頂けたら嬉しいです。

一方でモーニング営業について
当店としては未だ未だ改善の余地があります。

ただでさえ忙しい土日の仕込みと並行しながらの営業、
スタッフの奮闘もあって少しづつ慣れてきていますが
もっともっと良く出来るはずです。

モーニングは
まず受付でお会計を済まして頂いた後
こちらでご飯を丼によそい、漬けの入った刺身皿をお渡ししてから
薬味、煮凝り、ダシをかけるのはセルフサービスとなっております。

基本的には会計、提供まではスタッフ一人で出来る流れ
を目指しているのですが、昨日、こんなやりとりがありました。

「ご飯のジャーはそんなところにおいたらいかん！」

私（社長）がモーニング担当のスタッフに言いました。

いつもはレジの横に置かれているご飯のジャーが
椅子の上に置かれていました。

聞けばレジの横は高さがあるため、
そのスタッフがご飯をつごうとすると手が届かないとのこと。

それでも椅子の上にジャーが置かれているのを
お客様が見たらどう思うでしょうか。

そもそも衛生の観点から言えば
調理は腰より高い位置で行うことは基本中の基本です。

しかしこのやりとりを聞いていた店長が

「社長は背が高いから良いけど、出来ない人もいるんですよ！
椅子の上でもそんなに低くはないと思います！」

（ついつい私は自分が出来ることはみんなも出来る体で指示を出してしまいます…）

お店を経営する中でこう言った出来事は多々おきます。

その度に議論しながら一つの方向に持っていくことこそが
店作りそのものであり、避けては通られないことだと思っています。

さてこの案件。

社長（リーダー）の私と店長（マネージャー）の考えが
真っ二つに分かれてしまった訳です。

もっと言えば

「リーダーのビジョンがマネージャーに共有されていなかった」
「リーダーとマネージャーの役割がきちんと分けられていなかった」

ことを意味します。

リーダーの役割は

「組織の向かうべきビジョンを示し、みんなをそこに向かわせること」

マネージャーの役割は

「決められた目標に向けて組織、業務を管理し目標を達成させること」

私はお客様に安全にお食事をして頂きたい。

そしてどの作業もお客様に見られても恥ずかしくない、
逆に積極的に魅せるくらいの思いで取り組むことで、
チェーン店とは違うライブ感を味わって欲しいという
ビジョン（本来はもっとレベルが違う内容ですがここでは便宜的に）があります。

マネージャーにはそのビジョンを踏まえて
様々な業務を管理することが求められているのであって
いくら手の届かないスタッフにとって改善されるやり方でも、
このビジョンに向かわないものは業務管理の仕方として間違っている
ということになります。

店長には営業後に少し時間をもらって話をしました。

モーニングの場面ではマネージメントは出来ていなかったかもしれないけど
営業中は獅子奮迅の活躍で様々な仕事を管理してくれています。

まず私から自分の目線でしか作業を捉えていなかったこと謝り、
営業中のマネージメントの役割について
評価と感謝を伝えた上で（偉そうでごめんなさい）

上述の私のビジョンとリーダーとマネージャーの役割
店長に求める仕事について伝えました。

店長はしっかり話を聞いてくれ、納得してくれた様子。

結果として今日は昨日よりスムーズにモーニング営業が出来ました。
（ジャーはレジの横に戻された）

大人塾で「リーダーシップ」について学んでいなければ
「リーダーとマネージャーの違い」について学んでいなければ

最悪「店長のくせに社長にたてつくな！」という
レベルの低い感情論で終わってしまっていたかもしれません。

リーダーをリーダーたらしめるのは
マネージャーのフォロワーシップです。

どちらが上とか下とかではありません。

どちらにも大切な役割があります。

大人塾で学んだことが試される場面は意外とすぐに訪れた。