志摩の海鮮丼屋10周年①
2011年8月30日
9月1日のオープンを前にした
プレオープン前日の夜。
僕は自宅で高校時代からの友人と一緒に
スタッフTシャツを作っていました。
デザインやロゴも高校の友人。
併せて作ってくれたシルクスクリーンで
インクを載せては1枚1枚手作業で刷る作業。
あまりの手際の悪さに
何枚Tシャツを無駄にしたことか・・・
失敗する度にイライラが募り
「ちゃんとそこ持っとけよ!」
「ほらみろインクが裏に移ったやんか!」
とケンカになるシマツ、、
善意で手伝いに来てくれた友人に対して
何と失礼な態度でしょうか・・・
それでも枚数を重ねる毎に上達し
「この感覚忘れるな!」「あと何枚!」
と深夜までかかり、
ようやく最後の準備が終わりました。
そもそも出店が決まってからオープンまで
与えられた日数はわずかに一ヶ月。
今となっては何と無茶なスケジュールだろうと思いますが
当時は本当に本当に何も知らなかったんです。
だからこそ
「頑張れば出来なことは無い」
と突っ走れたんだと思います。
とにかく必死になって
飲食店をオープンするために必要な資格、手続きを調べては
一つづつ潰していく毎日。
店舗作り、什器集めも
当時インテリア会社に勤めていた
高校の友人が中心となってサポートしてくれました。
(※写真は2011年8月18日に撮ったもの。オープンまであと12日時点。)
その他にも、脱サラしてから糸島で活動して1年間で出会った
糸島の農家さんや醤油屋さん、クラフト屋さん、内装屋さん、衛生商品屋さん・・・
たくさんの方々が様々な形で力を貸してくれました。
メニュー作りも器の購入も本当にギリギリのスケジュール。
毎日不安で一杯だったけど
たくさんの仲間達のお陰で
何とか楽しく乗り越えられました。
それはまるで高校時代の運動会のように。
青春の残り香を感じたかけがえのない時間でした。
そして迎えたオープン当日。
(つづく)